海外Q&Aサイトの「サムライの子孫って今はどんな感じ?」という質問から、回答をご紹介。


■回答者1(アメリカ)
サムライの子孫は、先祖の力によって、今日の日本社会で最高水準の社会移動と財産を享受できる。

参考:
「社会的地位が変化することを社会移動という。とくに親子で社会的地位(具体的には職業)が異なることを「世代間社会移動」、本人の学卒後の初職と現職などが異なることを「世代内社会移動」(職業キャリアの変化)という。日本は一度就職すると、その職を続ける人が多く、仕事をやめて大学などに入り資格を取って別の職につく人は少ない。このため世代内社会移動は少ない社会といわれる。」
社会的地位 - Wikipedia

サムライに由来する名字を持つ人は、現代の社会的エリート(医者、弁護士、ビジネスマン、大学教授)の中で非常に大きな比率を占める。

どれくらいの比率か?

カリフォルニア大学デービス校の研究によると:

「現代日本における高ステータスの職業(医療研究者、弁護士、企業のマネージャー、大学教授、学術出版者)の中でこれらの名字が占める割合を算出すると、全てのケースで人口割合に比べて高い比率となった。」

・・・サムライの名字が占める比率は平均4.3倍である。

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明治から戦後にかけて、サムライは他の社会的エリートと通婚し、富を蓄え、教育に注力したことにより、今日その子孫のほぼ全ては豊かな暮らしをしている。

Google Scholarで学術論文をランダムに検索してみるなら、サムライの子孫たちの思想を読む機会は、日本で最も多い名字10種の執筆者のリストに比べて6倍になる。

考えてみてほしい。

これは19世紀の日本の人口の約5%を構成していた集団だ。何百万という平民がいて、1873年に公式にサムライが廃止された後は平等に教育を受けられるようになった。それからの150年で、平民はかつて上位にいた人々をとっく通り越してきた、と普通は思うだろう。

刀と鎧はなくなったかも知れないが、サムライはまだ存在している ― そして日本を支配している。



■回答者2(モンゴル)
日本で勉強していた時、素晴らしい日本語教師に出会った。50歳ぐらいの男性で、とても愉快で理路整然とした人で、教えるために生まれてきたタイプの人だと思った。一度彼は、サムライの家系の子孫だと話してくれたことがあった。彼の父親は天皇の近衛兵で、父との生活がどんなだったかを説明してくれた。

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お父さんは家では上の画像の紳士のように座って(ただし衣装を除く)、誰のことも見ずに「・・・茶。」みたいな声を出していたそうだ。

「お茶」って意味ね。これはお父さんがお茶を飲みたいということの手がかりだ。そこで誰かが台所に走って行って、お茶を入れてあげることになる。知ってると思うけど日本人は非常に礼儀正しくてこんな喋り方はしない。本当に厳しい男だったんだと思う・・・



■回答者3(ブラジル)
僕の母方の祖父はサムライの一族の子孫だった。

知っての通りサムライは19世紀にその地位を失って、多くは貧しくなった。一気に話を進めて1929年の世界恐慌の時、日本は絶望的な状況だったので、多くの日本人が移民した。その大半はブラジルに向かった。

これが僕の先祖に起こったことだ。で、それがここブラジルで何か意味があるか? 何もない。個人的には何か意味があるか? 多分・・・祖父は武道が大好きだった。彼は柔道のマスターで、自宅の裏手に自分の教室を持っていた。そして非常に厳格で、勤勉で、保守的な人物だった。多分、サムライの子孫だという自覚があったから柔道のマスターになろうと思ったんだろう。

僕にとっては、誇らしく思ってはいるけど、僕自身は他の日系ブラジル人と何も変わらない。

覚えておくべきなのは、サムライはずっと昔にその地位を失ってその後数世代は平民と結婚したので、自分でも知らずにサムライの家系の出身だという人が沢山いるということだ。僕はたまたま知った。どうやら、えーと、16分の1はサムライってこと?



翻訳元:Quora



名字だけで判断するのは危険でしょうね。



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