海外Q&Aサイトの「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(韓国系カナダ)
韓国人だが、こういうことを言う韓国のナショナリストはさんざん見てきた。これはナショナリズム的な風説の虚偽を暴く良い機会だと思う。
■回答者2(アメリカ)
あえて推測するなら、これは若いK-popファンのナイーブだけど真面目な質問か、されもなければ「ノー!!!」という回答の合唱が鳴り響くのを聞いて「そうだ、日本は韓国を恐れることなんか何もないんだ」と自分に言い聞かせたい日本人による釣り質問のどちらかだろう。
まあ何にせよ、日本の大抵の人が韓国に嫉妬していないというのは事実だ ― 単純に、彼らは韓国のことをそれほど考えていない。実際のところ、最近は韓国より北朝鮮のことを考えているだろう。経済は30年間泥沼にはまっていて、近年の一連の汚職スキャンダルでご自慢の「日本ブランド」は海外で大打撃を受け、安定した良い仕事はどんどん少なくなり、出生率は急激に低下し、古い軍国主義の規律は世代を追うごとに崩れて行っている。だから日本では毎日を何とか暮らしていくだけで精一杯で、日本以外の世界に遅れずについて行くという余分な重荷を背負う余裕がない。今日の日本の無関心な若者が圧倒的に好む態度は、どうやら「ガラパゴス日本」という孤立主義のようだ。恐らく今の日本で韓国について気にしているのは、K-popや韓国ドラマのファン、歴史学者や経済学者といった学者、そして韓国と韓国人に言及するだけで怒りと憎悪に煮えくり返る、自信のない極右のバカどもだけだ。
日本は東アジアの中でたまたま最初に近代化(つまり西洋化)して、今までは何とか、現代史の大部分で先頭に立ってきた。そのため日本人は、歴史の大部分では実は日本が洗練された大陸文化から隔絶した僻地だったということを忘れてしまったようだ。輝かしい1世紀半の間、日本がアジア以外も含め未曾有の国際的認知度と称賛を享受してきたことは事実だ。しかし今、歴史は古い流れに戻りつつあり、日本はゆっくりとかつての辺境社会に戻りつつある。日本はかつてそうだったし、また第2次大戦後も、冷戦期のアメリカの戦略的な添え物として変則的なペアを組むことがなければ、本来そうなっていた筈だ。
韓国は今や国際社会の一員への道を着実に歩んでおり、そのため「後進的な」韓国人(バカチョン=”バカな朝鮮人”)という昔の自画自賛的な日本のステレオタイプは、未開で偏屈なものと見えるようになってきている ― またそれによって、日本「民族」の固有の優越性という「日本人論」のナンセンスの誤りを示しつつある。このため間違いなく一部の日本人は不安に感じ、憤っている。質問がそういう人々のことを言っているのなら、確かに韓国に嫉妬する日本人はいると言っていい。
翻訳元:Quora
質問自体は釣りでしょうが、回答は結構興味深いのが集まっていました。機会があれば他の回答も紹介したいです。
(追記)しました。 → 外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」(その2)
嫉妬をとめられない人 (小学館新書)
■回答者1(韓国系カナダ)
韓国人だが、こういうことを言う韓国のナショナリストはさんざん見てきた。これはナショナリズム的な風説の虚偽を暴く良い機会だと思う。
- 日本は韓国に嫉妬している。
- 朝鮮は日本に技術を与えた。
関連記事:
外国人「なぜ日本は中国や韓国の文化をコピーしたのにそれを絶対に認めないの?」
- 日本は侵略したがっている。
↑コメント1(アメリカ)
書いておくべきかと思ったのは、最近では韓国のドラマと芸能人は日本ですごく人気がある。日本における韓国の地位は、今では多分他の外国人より良いんじゃないか。
↑回答者1
個人レベルで言うと、その通りだ。韓国の1人当たりGDP(PPP)はほぼ日本と等しく、韓国の文化は日本で人気のようだが、ただメディアはちょっとKpopを大袈裟に言っていると思うね。でも実際これは、韓国が日本の隣国の中で唯一日本に近い経済レベルの国だからだと思う。
↑コメント2
日本在住の者として、韓国人の地位は日本以外のアジア人の中で一番良いと言おう。強盗とかの悪いことは全部韓国の移民のせいだと言う過激派集団の一人でなければね。日本人以外で扱いが良いのはヨーロッパ人、その次がアメリカ人、基本的に西洋人に見えるなら誰でもだ(英語を話せれば大抵はアメリカ人だと思われる)。
日本が対抗心のようなものを抱くのは中国とその恐るべき成長に対してだ。これは実際、多くの政治家と市民にとっての悩みの種になっている。
↑コメント3(韓国系カナダ)
確かに女性と子供の間ではそうだけど、日本には「朝鮮人は全員殺せ」みたいな過激派が相当数いる。
↑コメント4
今日の日本で韓国人の地位がずっと良くなってきているというのは良いことだね。ただニュースで聞くところによると、日本人の中には(極右の人たちかも知れない)、日本のTV局やラジオ局に韓国ドラマやK-Popの放送をやめるように抗議する人がいるそうだ。日本人と韓国人の間の対立が、思ったより激しく深刻な(ポップカルチャーにまで及んでいる)わけで、これにはすごく驚いたよ。
韓国人に対する日本人の態度が悪いのは、第2次大戦の日本のナショナリズム的プロパガンダと、1910年から1935年まで35年間の朝鮮支配によるものだと思っている(彼らは常に朝鮮人を劣った人種と見なしていて、当時朝鮮に関するあらゆるものを破壊しようとした)。今日でも元に戻すのは非常に難しいことだ。
■回答者2(アメリカ)
あえて推測するなら、これは若いK-popファンのナイーブだけど真面目な質問か、されもなければ「ノー!!!」という回答の合唱が鳴り響くのを聞いて「そうだ、日本は韓国を恐れることなんか何もないんだ」と自分に言い聞かせたい日本人による釣り質問のどちらかだろう。
まあ何にせよ、日本の大抵の人が韓国に嫉妬していないというのは事実だ ― 単純に、彼らは韓国のことをそれほど考えていない。実際のところ、最近は韓国より北朝鮮のことを考えているだろう。経済は30年間泥沼にはまっていて、近年の一連の汚職スキャンダルでご自慢の「日本ブランド」は海外で大打撃を受け、安定した良い仕事はどんどん少なくなり、出生率は急激に低下し、古い軍国主義の規律は世代を追うごとに崩れて行っている。だから日本では毎日を何とか暮らしていくだけで精一杯で、日本以外の世界に遅れずについて行くという余分な重荷を背負う余裕がない。今日の日本の無関心な若者が圧倒的に好む態度は、どうやら「ガラパゴス日本」という孤立主義のようだ。恐らく今の日本で韓国について気にしているのは、K-popや韓国ドラマのファン、歴史学者や経済学者といった学者、そして韓国と韓国人に言及するだけで怒りと憎悪に煮えくり返る、自信のない極右のバカどもだけだ。
日本は東アジアの中でたまたま最初に近代化(つまり西洋化)して、今までは何とか、現代史の大部分で先頭に立ってきた。そのため日本人は、歴史の大部分では実は日本が洗練された大陸文化から隔絶した僻地だったということを忘れてしまったようだ。輝かしい1世紀半の間、日本がアジア以外も含め未曾有の国際的認知度と称賛を享受してきたことは事実だ。しかし今、歴史は古い流れに戻りつつあり、日本はゆっくりとかつての辺境社会に戻りつつある。日本はかつてそうだったし、また第2次大戦後も、冷戦期のアメリカの戦略的な添え物として変則的なペアを組むことがなければ、本来そうなっていた筈だ。
韓国は今や国際社会の一員への道を着実に歩んでおり、そのため「後進的な」韓国人(バカチョン=”バカな朝鮮人”)という昔の自画自賛的な日本のステレオタイプは、未開で偏屈なものと見えるようになってきている ― またそれによって、日本「民族」の固有の優越性という「日本人論」のナンセンスの誤りを示しつつある。このため間違いなく一部の日本人は不安に感じ、憤っている。質問がそういう人々のことを言っているのなら、確かに韓国に嫉妬する日本人はいると言っていい。
翻訳元:Quora
質問自体は釣りでしょうが、回答は結構興味深いのが集まっていました。機会があれば他の回答も紹介したいです。
(追記)しました。 → 外国人「なぜ日本は韓国に嫉妬しているの?」(その2)
嫉妬をとめられない人 (小学館新書)
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