海外Q&Aサイトの「なぜ西洋人は日本に行って幻滅すると、それからは日本の『闇』をみんなに教えて回るようになるの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者
自分の経験では、日本には2種類の外国人がいる。

  1. 日本に来るちゃんとした理由がある人。文化、伝統、人間、言語、テクノロジー、歴史、ファッション等々に興味がある。
  2. 自分の国では負け犬だけど日本の女は簡単にゲットできると聞いてきた奴らとか、非現実的なほどアニメにハマっているオタク。
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どちらのタイプにも沢山会ったことがあるけど、あっという間に日本嫌いになるのは2.のタイプだ。
他の全ての国と同じように、日本にも欠点はある。完璧というわけじゃない。そして他の文化、特に西洋の文化とは大きく異なった国だ。ルールも違うし、期待されることも違う。良いこともあれば悪いこともある。

日本にしばらくにいると、レストランに入って英語のメニューや箸の代わりにナイフとフォークを渡されたと文句を言う外国人は多い。で「レイシズムだ!」って叫ぶんだ。

これはレイシズムでは全くない。思いやりのあるウェイトレスの心遣いだ。そして統計的に言って正しい行動だ。日本には漢字だらけの日本語のメニューを読める外国人よりも、読めない外国人の方がずっと多い。僕は日本に15年いるけど未だにそうだし、箸のスキルは誰にも負けないけど、ナイフとフォークも使えるから渡してもらえば喜んで使う。

「ガイジン」という言葉に腹を立てて「レイシズムだ!」って叫ぶ外国人も多い。でガイジンではなくガイコクジンと呼ぶように要求するんだけど、驚くほど取るに足らないことだね! 前に見たブログ記事で、アメリカ人の女の子がガイジンという言葉がいかに差別的かわめいてたんだけど、その同じ段落の中で、皮肉でも何でもなしに「全然気にする」(could care less)と書いていた。「全然気にしない」(couldn’t care less)って言いたかったんだろうけど、これじゃまるで言葉というものは融通無碍のがらくたの時代錯誤で、必ずしも額面通りに受け取ってはいけないみたいじゃないか。

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日本には実際にレイシズムも多々ある、それは疑いない。しかし問題は単純ではない。多くは衝突や恥ずかしい場面を避けたいと思う人見知りや謙虚さから来るものだ。ささいなことを侮辱と誤解して腹を立てるタイプの人は、あっという間に幻滅もするだろう。


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↑コメント1
日本を訪れるのはおばあちゃん家に行くみたいな感じがする。全てが呆れるほど綺麗で、おばあちゃんは今流行りのポリコレには追いついてないかも知れないけど、決して悪気があるわけじゃなくて君を無条件に愛してくれてることははっきり分かる。だから不平は口にせず、素晴らしい料理を楽しんで可愛がってもらって、できるだけ良い印象を残すように努めればいい。



↑コメント2
レイシズムに関しては、前からこっちにいる人たちよりもニューカマーの方が大騒ぎするようだけど、これは有道出人に大いに責任があると思ってる。ニューカマーのほとんどは彼のブログを見つけるようだし、そうすると彼の言葉に込められた憤怒に染まるようになる。

参考:
「有道 出人(あるどう でびと、Arudou Debito、1965年1月13日 - )はアメリカ合衆国カリフォルニア州出身の日本国籍取得者で、英会話教師、人権活動家、作家。英語名はデイヴィッド・クリストファー・アルドウィンクル(David Christopher Aldwinckle)。外国人の入浴客を拒否していた小樽の銭湯および小樽市を相手取って起こした一連の人種差別訴訟で有名。」
有道出人 - Wikipedia



↑コメント3
外国人お断りの看板が表に立ってるレストランに入ろうとしたことある?

有道出人は不愉快かもしれないが、彼がいつも標的としているレイシズムは本物だ。特に日本の警察が相手の場合は。

しばらく住んでいれば日本のレイシズムがどんなものか理解し始めるだろう。それは米国のようなところで想像するKKKのステレオタイプなレイシズムからは遥かに隔たったものだ。

日本の警察は歩道で適当な外国人を呼び止めて、身分証明ができないと、たとえその人が日本人でも(※日本国籍を持っていても)、違法に逮捕するんだ。出人はこの種のことに積極的に声を上げている。彼の動機の全てが素晴らしいとは言わないが、警察の嫌がらせと外国人の違法な扱いに対する彼の闘いには価値がある。外国人お断りの看板を撤去させようという闘いもそうだ。



↑コメント4
彼が本物の問題を扱っていないとは言わない。明らかに彼はやっている。そして確かに僕も、こっちに来て15年間で問題だと思うものは目にしてきた。しかし有道出人のフォロワーはすぐにレイシズムを見て取るが、僕はしない。僕が見るのは複雑な問題だ。時にはレイシズムであることもあるが、多くは違う。

「外国人お断り」の看板の件については、君はそういうのを掲げた人と話したことがあるか? 僕はある。あれはしばしば、スタッフが英語を話せなくて外国人が激怒して嫌な経験をしたといったものだ。あるいはその他の複雑な事情で、レイシズムであることは稀だ。

とにかく、有道出人が意図的にせよそうでないにせよ放っているメッセージは、日本が信じられないほど差別的だというもので、多くのニューカマーが気づくのがこのメッセージなんだ。日本に来て1ヶ月も経たない人たちの多くが、あらゆるものに対して早くも「レイシズムだ!」って叫んでいる。これは馬鹿げてるよ。

君の意見には反対だ。日本に長くいればいるほど、初めに来た時にはレイシズムだと思ったものが実は違うと理解するようになるというのが僕の経験だった。



↑コメント5
有道出人の話を聞くことの問題の一つは、一度聞き始めると自分の意見を補強し始めてしまって、そして全てが「レイシズム」になるということだ。これは本当に見ていて痛々しい。

つまり、1ヶ月で帰国するガイジンだったら馬鹿らしいけど害はない。ところが中には日本に留まるガイジンや、日本人と結婚するガイジンさえいる・・・こうしてドラマが始まるんだ。

知り合いで幾つかそういう事例を見てきた。女の子(日本人)にガイジンの友人が沢山いて、その中の一人と結婚した。男の方は、自分の専門分野では素晴らしい才能の持ち主だったけど、ガイジンの友人たちに日本が世界で最も差別的な土地だという考えを始終吹き込まれていた。最終的に、子供 ― 日本人の ― まで出来たのに、父親は「最も差別的でない土地」へ向けて日本を去り、家族はばらばらになった。良い人たちだったけど、考えを変えさせることはできなかった。残念なことだ。

これが、僕が「『外国人お断り』の看板を掲げたレストランを見たことがあるか」系のコメントに反対する理由だ。彼らは馬鹿げているし、害悪を及ぼしている。



翻訳元:Quora



> 日本を訪れるのはおばあちゃん家に行くみたいな感じがする。
これすごく良いですね。




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