先日ご紹介した、以下の質問への回答の続きです。
アメリカ人「俺らがいつもレイシズムについて議論してるのを見て、単一人種の日本人はどう思ってるの?」
■回答者3
待ってくれ。
質問に答える前に。
これを読んでほしい:
----- 引用ここから -----
自らの経験をシェアする日系アメリカ人の物語。「彼は日本のレイシズムに関する幻想を打ち砕いた」
ミキ・デザキはフロリダ南部で育ち、多くのステレオタイプに晒された。彼の回りの子供たちは、アジア出身の人々についてジョークを言っていた ― そして日本の移民である彼の両親は、他のアジア人について侮蔑的なことを言っていた。
そんな若い頃からステレオタイプには敏感だったため、「”頭の良いアジア人”になりたくなかったから、中学ではわざと悪い成績をとったものです」とデザキは回想する。
しかし大学を卒業して日本に英語を教えに行った後、実は日本では事態がさらに悪いことに気づいた。日本では、誰もそのことを話さない。日本には単一民族という一般に広く受け入れられた神話が存在する。
そしてもし日本が単一民族ならば、レイシズムも差別も存在しない。
しかしデザキは慎重だった。彼は日本のハワイである沖縄の高校で教えていた。沖縄人は実際には琉球人という別の民族的集団であり、長い間差別に直面してきた日本の多くのマイノリティの一つに過ぎない。多くの沖縄人には、第2次大戦中に日本兵から虐待された痛々しい記憶がある。東京では今日でもなお、家主が沖縄人には賃貸を拒むことは珍しくない ― また中国人、韓国人、白人に対しても。
「何か変わったとは思いません。これについての対話が一切ないのです」とデザキは言う。沖縄の歴史にも関わらず、デザキの生徒たちはレイシズムをアメリカの問題、TVで見るようなものとして見ていた。彼の同僚、「教師、つまり教育のある人たちでさえ、これについて実際何も知りませんでした。」
そのため、デザキの主任英語教師が沖縄での最後の授業では何でも好きなことを教えていいと言った時、彼は差別についての授業をすることに決めた。
彼はこの授業を、まず生徒に日本にはレイシズムや差別といったものがあると思うかと聞くことから始めた。「どのクラスでも、手を挙げる生徒は40人中2、3人だけでした」。そしてその生徒たちが思い付くことができた唯一の差別は、障害者に対するものだった。学校には特殊学級があったからだ。
次にデザキはさまざまな種類の差別について説明した。人種、性差、国籍に基づくもの、あるいは単に、機会を与える前に隣の子を判断してしまうことも差別だ。彼は人がどのようにして差別的な考えを抱くか、そしてどうすればその考えが変えられるかを話した。
生徒の受けは良く、教師たちにも受け、教頭はこの授業を全校のクラスで教えてくれと言った。
既にYouTubeで人気のチャンネルを持っていたデザキは、そこで授業の一つをオンラインに公開した。動画は免責事項から始まる:「始まる前に、アメリカにも人種差別があることを分かっています。アメリカは日本より良いと言っている訳ではないことをみんなにわかってほしい。」(※動画)
当時、デザキは仏教の僧侶になるため東南アジアへ引っ越す準備をしていた。これは彼が長い間計画していたことだった。彼が次に起こることに対して準備ができていなかった、と言ってはいささか控えめな表現になるだろう。
「人生の多くのものに別れを告げていました。多分これで社会の中での人生は終わりかも知れないと思ってたんです」と彼は言う。「動画をアップしたら殺害予告を受け、人々は私について大騒ぎを始めました。」
オンラインの極右、「ネトウヨ」が、デザキの動画にこれは嘘だらけで日本バッシングだと言って襲いかかったのだ。
彼らは殺害予告だけでなく、デザキのあらゆる個人情報をオンラインに投稿し、彼の学校に電話をかけ始めた。同僚は間もなく動画を取り下げるように圧力をかけた。生徒が怪我をするし、彼が英語を教えに日本に来たJETプログラムが、彼のお陰で沖縄では打ち切られてしまうと言うのだ。
デザキは自分の学校をそのような目に遭わせたのは恐ろしいことだと思ったが、しかしまた「私を支援してくれないことには少し怒りを覚え始めました。まるで『お前らは教師だ、言論の自由はないぞ』みたいで。」
動画は公開され続けた。
2ヶ月後、騒動はほぼ収まった。しかしデザキの元同僚や友人の中には、まだ彼と話そうとしない。
デザキは昨年、病気の家族の介護に米国に戻るため僧籍を離脱した。今は、検閲と政府による歴史の修正が日本の若者に与える影響について調査を行うため、日本に戻ることを計画している。
ソース:The Guardian
----- 引用ここまで -----
■回答者4(アメリカ)
実際のところ、日本人はレイシスト的態度を取ることが多い。部落民はその一例だし、アイヌもそうだ。どちらもかつて差別的な扱いを受けてきたし、それもそう遠い昔のことではない。同じようにコリアンも差別の対象になってきたし、今でもそうだ。
もっと最近だと、第2次大戦後、日本人は白人以外・アジア人以外の人種とも付き合わざるを得なくなった。黒人に対する日本人の態度は、ある程度まで、連合国の占領軍からコピーしたものだ。戦後の日本で黒人に対するレイシズムはいたるところに見られる。
さらにもっと最近だと、日本は大量の外国人労働者の流入に直面している。ここでもまた、特に中東から来た人々に対して差別が進行中だ。
「白人」に対しても日本人はレイシストだが、ただこれは和らげられていて、他の人種に対する差別より捉えにくい。
■回答者5(アメリカ)
数年前、第2次大戦の第442連隊戦闘団に授与された勲章・表彰の歴史の再調査を米軍に求める動きがあった。
統計的証拠から分かったのは、この部隊が第2次大戦中の部隊および個人の評価として不相応に高く評価されてきたということだった。これ以上の表彰や既存の賞の等級の格上げは現状不要と見なされた。興味深いのは、賞の格上げ更新の検討が必要とされた人々のリストに、ある歩兵に関する記録を含めることを推奨しないという単純な陳述だ。除外の理由は単に、彼が「二世」ではなく、沖縄人だったからである。
翻訳元:Quora
調べてみたら、最近のミキ・デザキ氏は慰安婦問題についてのドキュメンタリーを制作しているそうです。
異色の経歴を持つ大学院生が「慰安婦問題」のドキュメンタリー映画にかける想い
沖縄と差別
アメリカ人「俺らがいつもレイシズムについて議論してるのを見て、単一人種の日本人はどう思ってるの?」
■回答者3
待ってくれ。
質問に答える前に。
これを読んでほしい:
----- 引用ここから -----
自らの経験をシェアする日系アメリカ人の物語。「彼は日本のレイシズムに関する幻想を打ち砕いた」
日本でのレイシズムに関するミキ・デザキのYouTube動画のスクリーンショット。
そんな若い頃からステレオタイプには敏感だったため、「”頭の良いアジア人”になりたくなかったから、中学ではわざと悪い成績をとったものです」とデザキは回想する。
しかし大学を卒業して日本に英語を教えに行った後、実は日本では事態がさらに悪いことに気づいた。日本では、誰もそのことを話さない。日本には単一民族という一般に広く受け入れられた神話が存在する。
そしてもし日本が単一民族ならば、レイシズムも差別も存在しない。
しかしデザキは慎重だった。彼は日本のハワイである沖縄の高校で教えていた。沖縄人は実際には琉球人という別の民族的集団であり、長い間差別に直面してきた日本の多くのマイノリティの一つに過ぎない。多くの沖縄人には、第2次大戦中に日本兵から虐待された痛々しい記憶がある。東京では今日でもなお、家主が沖縄人には賃貸を拒むことは珍しくない ― また中国人、韓国人、白人に対しても。
「何か変わったとは思いません。これについての対話が一切ないのです」とデザキは言う。沖縄の歴史にも関わらず、デザキの生徒たちはレイシズムをアメリカの問題、TVで見るようなものとして見ていた。彼の同僚、「教師、つまり教育のある人たちでさえ、これについて実際何も知りませんでした。」
そのため、デザキの主任英語教師が沖縄での最後の授業では何でも好きなことを教えていいと言った時、彼は差別についての授業をすることに決めた。
彼はこの授業を、まず生徒に日本にはレイシズムや差別といったものがあると思うかと聞くことから始めた。「どのクラスでも、手を挙げる生徒は40人中2、3人だけでした」。そしてその生徒たちが思い付くことができた唯一の差別は、障害者に対するものだった。学校には特殊学級があったからだ。
次にデザキはさまざまな種類の差別について説明した。人種、性差、国籍に基づくもの、あるいは単に、機会を与える前に隣の子を判断してしまうことも差別だ。彼は人がどのようにして差別的な考えを抱くか、そしてどうすればその考えが変えられるかを話した。
生徒の受けは良く、教師たちにも受け、教頭はこの授業を全校のクラスで教えてくれと言った。
既にYouTubeで人気のチャンネルを持っていたデザキは、そこで授業の一つをオンラインに公開した。動画は免責事項から始まる:「始まる前に、アメリカにも人種差別があることを分かっています。アメリカは日本より良いと言っている訳ではないことをみんなにわかってほしい。」(※動画)
当時、デザキは仏教の僧侶になるため東南アジアへ引っ越す準備をしていた。これは彼が長い間計画していたことだった。彼が次に起こることに対して準備ができていなかった、と言ってはいささか控えめな表現になるだろう。
「人生の多くのものに別れを告げていました。多分これで社会の中での人生は終わりかも知れないと思ってたんです」と彼は言う。「動画をアップしたら殺害予告を受け、人々は私について大騒ぎを始めました。」
オンラインの極右、「ネトウヨ」が、デザキの動画にこれは嘘だらけで日本バッシングだと言って襲いかかったのだ。
彼らは殺害予告だけでなく、デザキのあらゆる個人情報をオンラインに投稿し、彼の学校に電話をかけ始めた。同僚は間もなく動画を取り下げるように圧力をかけた。生徒が怪我をするし、彼が英語を教えに日本に来たJETプログラムが、彼のお陰で沖縄では打ち切られてしまうと言うのだ。
デザキは自分の学校をそのような目に遭わせたのは恐ろしいことだと思ったが、しかしまた「私を支援してくれないことには少し怒りを覚え始めました。まるで『お前らは教師だ、言論の自由はないぞ』みたいで。」
動画は公開され続けた。
2ヶ月後、騒動はほぼ収まった。しかしデザキの元同僚や友人の中には、まだ彼と話そうとしない。
デザキは昨年、病気の家族の介護に米国に戻るため僧籍を離脱した。今は、検閲と政府による歴史の修正が日本の若者に与える影響について調査を行うため、日本に戻ることを計画している。
ソース:The Guardian
----- 引用ここまで -----
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■回答者4(アメリカ)
実際のところ、日本人はレイシスト的態度を取ることが多い。部落民はその一例だし、アイヌもそうだ。どちらもかつて差別的な扱いを受けてきたし、それもそう遠い昔のことではない。同じようにコリアンも差別の対象になってきたし、今でもそうだ。
もっと最近だと、第2次大戦後、日本人は白人以外・アジア人以外の人種とも付き合わざるを得なくなった。黒人に対する日本人の態度は、ある程度まで、連合国の占領軍からコピーしたものだ。戦後の日本で黒人に対するレイシズムはいたるところに見られる。
さらにもっと最近だと、日本は大量の外国人労働者の流入に直面している。ここでもまた、特に中東から来た人々に対して差別が進行中だ。
「白人」に対しても日本人はレイシストだが、ただこれは和らげられていて、他の人種に対する差別より捉えにくい。
■回答者5(アメリカ)
数年前、第2次大戦の第442連隊戦闘団に授与された勲章・表彰の歴史の再調査を米軍に求める動きがあった。
参考:
「第442連隊戦闘団(だい442れんたいせんとうだん、英: 442nd Regimental Combat Team)は、第二次世界大戦中のアメリカ陸軍が有した連隊規模の部隊である。士官などを除くほとんどの隊員が日系アメリカ人により構成されていた。(・・・)アメリカ合衆国史上もっとも多くの勲章を受けた部隊としても知られる[2]。」
第442連隊戦闘団 - Wikipedia
統計的証拠から分かったのは、この部隊が第2次大戦中の部隊および個人の評価として不相応に高く評価されてきたということだった。これ以上の表彰や既存の賞の等級の格上げは現状不要と見なされた。興味深いのは、賞の格上げ更新の検討が必要とされた人々のリストに、ある歩兵に関する記録を含めることを推奨しないという単純な陳述だ。除外の理由は単に、彼が「二世」ではなく、沖縄人だったからである。
翻訳元:Quora
調べてみたら、最近のミキ・デザキ氏は慰安婦問題についてのドキュメンタリーを制作しているそうです。
異色の経歴を持つ大学院生が「慰安婦問題」のドキュメンタリー映画にかける想い
沖縄と差別
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慰安婦問題の映画は保守論客が騙されました。
ケントさんが対策を取った様な事を上記動画で話されているので、もしかすると提訴するのかも知れません。
この動画(part2でも)のコメントまた翻訳して欲しいです。