海外Q&Aサイトの「なぜアスペルガー症候群の人は日本の文化に惹かれることが多いの?」という質問から、回答をご紹介。
■回答者1(アメリカ)
これは主に十代前半の子がネットの一部で言っているステレオタイプだ。「”あれ”に興味があるような奴は自閉症か何かだ」という、よく繰り返される文句だ。この場合、これは診断ではない。中傷だ。
その上で、私の完全に非科学的な観察によると、アニメのような物は実際に一般人よりも自閉症の人にとって魅力的なのかも知れない。この種の芸術様式はほとんど、他人の表情を読み取ることに困難を感じる人向けに作られているように思える。表情は面白おかしく誇張されていることが多くて、更に感情を解釈する手助けとなる記号まで付いている[1]。これは日本の文化と言うより、日本の文化に由来する芸術様式の一部だと思う。
似たことがブロニーのファンコミュニティについても言えるだろう。ポニー(や、その他の動物)は巨大な目をしていて、異常に明快な表情をする。
ソース:25 Essential Expressions Challenge by cipherpie on DeviantArt
脚注
[1] 16 Drawing Examples of Chibi Anime Facial Expressions | Anime Outline
■回答者2(オーストラリア)
※自己紹介「日本で2ヶ月間働いていた自閉症のオーストラリア人」
おー、良い質問ね。質問の「日本の文化」というのは、アニメとマンガだけでなく、日本の歴史や社会構造のことを指していると取ることにする。
日本で私がまず気づいたのは、全員が行儀よく振る舞うという強いプレッシャーね。エレベーターではどこに立つかとか、何をするにも行列を作るとか、その他全てをスムーズに進ませるための細々としたルールがある。もし全員がどう振る舞うべきかを知っていてそれを実行するなら、何も心配することはなくなる。
次に、アイコンタクトと「アクティブ・リスニング」(積極的傾聴法)がないこともすぐ慣れた。「アクティブ・リスニング」というのは、5秒ごとにうなずいて10秒ごとに何か言って同意を表して、あなたの話を聞いてますよと示すというもので、まあ正確な説明では全然ないけど、私にはそれで十分。
言語の壁は高くて、言いたいことを伝えるには大量の地図と絵と平仮名に頼る必要があった。言語に関しては、漢字を考慮に入れたとしても、構造そのものは英語よりずっとシンプルな言語よ。日本語の中に微妙な部分があることは、説明するために単純な形に分解してみて初めて分かった。
会話は英語よりずっと穏やかで、皮肉や誇張やおどけた侮辱も少ないし、言葉の意味にたどり着くためにろ過しなくちゃいけない要素も少ない。誰かに何か言う時に、自分が相手をどれだけ知っているか、自分にとって相手がどういう立場の人かによって、どういう言い方をするかの規則は英語よりずっと多い。(私は失敗しないようにできるだけ丁寧な言い方をする方)。困るのは、日本では自分の言いたいことを言わずに、相手が聞きたいことを言う傾向があること。これは、無遠慮な率直さの方が好みだという人には陰険という印象を与えることがある。
要するに、行動と会話のルールを学んで身につければ(そして、弓道に気を取られて掃除したばかりのお寺の床に泥だらけの足跡をつけたりしなければ)、日本と日本の文化は、今の状態よりずっと従いやすいものよ。
■回答者3(アメリカ)
これはアニメが好きな人を精神的に変わっていると暗に言うことで辱めようとする手段の一つだ。自閉症はおかしい事で(実際は何もおかしくはない)、自閉症の人は全部まとめて同じカテゴリーに括れるとほのめかしている。
これは自閉症という言葉を中傷に使うのと同じことだ。僕は、アニメや日本の文化よりも古生物学に興味があるという自閉症の人(僕自身を含めて)の方が多く会ったことがある。古生物学は現在進行中の論理パズルで、絶えず掘り下げて、永久に考え続けることができる。同じことは工学でも、何についても言える。
君は「なぜ人は日本の文化に惹かれるのか?」と聞くべきだ。理由は色々だろう。
翻訳元:Quora
そんな説があるのか・・・
拝啓、アスペルガー先生
参考:
「知的障害を伴わないものの、興味・コミュニケーションについて特異性が認められる、ヒトの発達における障害[1][2][3]。2013年のDSM-5、および後のICD-11では、本診名はなく自閉症スペクトラム障害の中に位置づけられる。
特定の分野への強いこだわりを示し、運動機能の軽度な障害が見られたりすることもある。しかし、古典的自閉症に見られるような知的障害および言語障害はない[4][3]。」
アスペルガー症候群 - Wikipedia
■回答者1(アメリカ)
これは主に十代前半の子がネットの一部で言っているステレオタイプだ。「”あれ”に興味があるような奴は自閉症か何かだ」という、よく繰り返される文句だ。この場合、これは診断ではない。中傷だ。
その上で、私の完全に非科学的な観察によると、アニメのような物は実際に一般人よりも自閉症の人にとって魅力的なのかも知れない。この種の芸術様式はほとんど、他人の表情を読み取ることに困難を感じる人向けに作られているように思える。表情は面白おかしく誇張されていることが多くて、更に感情を解釈する手助けとなる記号まで付いている[1]。これは日本の文化と言うより、日本の文化に由来する芸術様式の一部だと思う。
似たことがブロニーのファンコミュニティについても言えるだろう。ポニー(や、その他の動物)は巨大な目をしていて、異常に明快な表情をする。
参考:
「アメリカの人気テレビアニメシリーズMy Little Pony: Friendship is Magicを愛好する、主に成人の男性」
bronyの意味・用例|英辞郎 on the WEB:アルク
ソース:25 Essential Expressions Challenge by cipherpie on DeviantArt
脚注
[1] 16 Drawing Examples of Chibi Anime Facial Expressions | Anime Outline
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■回答者2(オーストラリア)
※自己紹介「日本で2ヶ月間働いていた自閉症のオーストラリア人」
おー、良い質問ね。質問の「日本の文化」というのは、アニメとマンガだけでなく、日本の歴史や社会構造のことを指していると取ることにする。
日本で私がまず気づいたのは、全員が行儀よく振る舞うという強いプレッシャーね。エレベーターではどこに立つかとか、何をするにも行列を作るとか、その他全てをスムーズに進ませるための細々としたルールがある。もし全員がどう振る舞うべきかを知っていてそれを実行するなら、何も心配することはなくなる。
関連記事:
外国人「初めて日本に行った時、一番驚いたことは?」
次に、アイコンタクトと「アクティブ・リスニング」(積極的傾聴法)がないこともすぐ慣れた。「アクティブ・リスニング」というのは、5秒ごとにうなずいて10秒ごとに何か言って同意を表して、あなたの話を聞いてますよと示すというもので、まあ正確な説明では全然ないけど、私にはそれで十分。
言語の壁は高くて、言いたいことを伝えるには大量の地図と絵と平仮名に頼る必要があった。言語に関しては、漢字を考慮に入れたとしても、構造そのものは英語よりずっとシンプルな言語よ。日本語の中に微妙な部分があることは、説明するために単純な形に分解してみて初めて分かった。
会話は英語よりずっと穏やかで、皮肉や誇張やおどけた侮辱も少ないし、言葉の意味にたどり着くためにろ過しなくちゃいけない要素も少ない。誰かに何か言う時に、自分が相手をどれだけ知っているか、自分にとって相手がどういう立場の人かによって、どういう言い方をするかの規則は英語よりずっと多い。(私は失敗しないようにできるだけ丁寧な言い方をする方)。困るのは、日本では自分の言いたいことを言わずに、相手が聞きたいことを言う傾向があること。これは、無遠慮な率直さの方が好みだという人には陰険という印象を与えることがある。
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外国人「日本人に皮肉って通じる? 『私はバカガイジンです』とか・・・」
要するに、行動と会話のルールを学んで身につければ(そして、弓道に気を取られて掃除したばかりのお寺の床に泥だらけの足跡をつけたりしなければ)、日本と日本の文化は、今の状態よりずっと従いやすいものよ。
■回答者3(アメリカ)
これはアニメが好きな人を精神的に変わっていると暗に言うことで辱めようとする手段の一つだ。自閉症はおかしい事で(実際は何もおかしくはない)、自閉症の人は全部まとめて同じカテゴリーに括れるとほのめかしている。
これは自閉症という言葉を中傷に使うのと同じことだ。僕は、アニメや日本の文化よりも古生物学に興味があるという自閉症の人(僕自身を含めて)の方が多く会ったことがある。古生物学は現在進行中の論理パズルで、絶えず掘り下げて、永久に考え続けることができる。同じことは工学でも、何についても言える。
君は「なぜ人は日本の文化に惹かれるのか?」と聞くべきだ。理由は色々だろう。
翻訳元:Quora
そんな説があるのか・・・
拝啓、アスペルガー先生
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日本で産まれ育ってもアニメの方が現実より理解出来るという話もあったし、世界に存在する暗黙の約束が読み取り易いんじゃないか?