海外Q&Aサイトの「史上最も頭の良い犯罪者って誰? その理由は?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者(シンガポール)
佐村河内守。

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いや、彼はシリアルキラーでも強姦魔でも、麻薬カルテルのリーダーでもない。彼は史上最も多作の音楽詐欺師だ。

佐村河内は日本生まれ、広島県出身の日本の作曲家で、全世界に対して耳が聞こえないと公表していた。彼はあらゆる人に聴覚障害があると信じ込ませた後、シンフォニーや「バイオハザード」のテーマソング、そして広く評価された「鬼武者」といった大量の傑作音楽を作った。

ところが、問題は彼が実は耳が聞こえたということだった。しかし当時は誰もわざわざこの偽りを検証しなくて、彼はすぐに「デジタル時代のベートーヴェン」の肩書を手に入れた。更に大きな問題は、彼が実はこれらの曲を書いていなかったということだ ― 彼の共犯者、新垣隆が全てを作曲し、佐村河内は自分のものではない称賛を吸い取っていたのだ。

佐村河内は非常にエキセントリックかつ内省的に振る舞うことで、インタビューを受けてペテンを暴かれることを避けたという点で頭が良かった。新垣は自分が全部一人で作曲した作品について正当に認められず苛立っていたので、佐村河内は彼をなだめるために多額の金銭を与えた。それでもなお、佐村河内はこの取引で自分が優位に立っていることを知っていた ― 結局、誰もが現代のベートーヴェンがいると信じたがっていたのだ。そうでないことが証明されるのを望む者は誰一人いなかった。

多作な作曲家としての佐村河内の名声は、18年間に渡ってどうにか続いたが、遂にペテンが暴露された。記者会見に引きずり出された後、佐村河内はうっかり全聾でないことを示唆することをやってしまった ― 手話通訳がジェスチャーをする前に答えを始め、呼び鈴に応じるため立ち上がり、また自身の作品の背後にある理論についてろくに理解していないことを露わにしたのだ。新垣はこの疑惑に乗じ、あらゆる人を幻滅させることではあったが、佐村河内が本当の音楽詐欺師であることを暴いた。二人は「ファン」たちに公式に謝罪し、佐村河内は逮捕された(※原文ママ。逮捕はされていない)。

歴史上の多くの犯罪者と同様、正義は行われた。しかし、自分の能力について誰も真実を明らかにしたいと思わないほどの頑強な幻を築き上げた点で、彼は未だに最も頭の良い犯罪者の一人だ。またこれは、犯罪者が正体を暴かれることを誰も望まなかった(嫉妬した新垣だけは例外だろうが)という、珍しい事例だ。

最も頭の良い犯罪者は、他人を自分のために働かせるのだ。



翻訳元:Quora



ある種の才能はあったんでしょうね。



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