海外Q&Aサイトの「日本は出生率の低さで死にかけているの? 日本人はこのことに気づいているに違いないのに、なぜ変わらないの? なぜ際限なく働き続けて、人間らしい生活を楽しもうとしないの?」という質問から、回答をご紹介。


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■回答者1(アメリカ)
日本は死にかけてはいないし、むしろ変わりつつある。出生率の低下はよく分かっていて、状況を改善するために既に多くの手を打っている。

母親になった女性には、負担が軽くなるように、もっと子供を作りもっと休暇を取るための報奨金が与えられる。最近の変化では父親も育休を取るようになってきている。私の会社では数年前から、休暇と病欠に加えて父親には年に12日の育休が与えられるようになった。

私の妻は子供を産んだ時、会社から2年間の産休(減額給与つき)を与えられた。また2年後に復帰したら元のポジションに戻れることも保証された。もっとも、これが大抵の会社より良い条件であることは認めるが。

こうした変化は全て、働いている人が子供を作りやすくするためのものだ。

他に日本がやっている変化として、外国人に就労ビザを取得しやすくするというのがある。これは労働力が不足している領域を埋めるのに役立つ。

ただ皮肉なことに、出生率の低下については誰もが文句を言っているのに、幼稚園・保育園の数は足りていないんだ。子供を預ける場所を見つけるのは難しいだろう。日本ではこの種の事業が始めやすくなるように、規制を変えようとしている。

状況は変わるだろう。変化は避けられないが、しかし何とかなる。

個人的には、朝の電車で座れる程度まで人口が減ってくれることを期待している。良いと思うんだけどね。人口が少ないということには利点も色々とある。皆これを忘れているようだ。



■回答者2(アメリカ)
なぜ日本にフォーカスするんだ? 日本の出生率はドイツやイタリアと同じぐらいで、東欧・南欧諸国の多くや、韓国・台湾・シンガポール等より高い。

労働時間の長さと出生率の低さに関係があるかは疑問だ。労働時間の長さで有名でもなくて、出生率は日本より低いという国は沢山ある。

例えばスペインの2015年の出生率は1.32で、同じ年の日本は1.46だ。スペインが日本スタイルの労働時間の長さで有名だとは聞かない。



翻訳元:Quora



出生率と自殺率は海外の報道だと日本の枕詞ですね。



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