先日ご紹介した外国人「なぜ寿司を食べる時に米を醤油につけてはいけないの?」の回答を巡って、別の質問スレが立っていたのでご紹介。
■回答者1(Silvia Squirre アメリカ)
無知だからよ。これはそのものずばり、日本人による寿司の食べ方の動画。
この人は日本でやるのと同じことをやっている。百万回見たわ。
とはいえ、これを見ても日本かぶれの愚か者は「寿司を食べる時は箸なんか使わないぞ、醤油もだ。シェフが食べ方を整えてくれてるんだから、使ったらシェフの知識を侮辱することになるんだ」というコメントをやめない。
なんて馬鹿なの・・・
追記:私は寿司を好きなように食べる。たまに、「間違った」食べ方をして驚いた顔をされるのを楽しんでるわ。
追記2:コメント欄は閉じた。理由は、1)上の動画と2)私は何年も日本で暮らして日本人が寿司を食べるのを見てきたのに、これは間違いで動画の女性はただ外国人向けに寿司の食べ方を教えているんだとか口を出してくる人がいたから。日本での寿司の食べ方に日本人と外国人で秘密の規則とかないわよ。
追記3:元の投稿は、どこかで食べられる1つ50ドルの寿司の食べ方についてエリート主義的な俗物がやっている事だけど、そういう価格帯での食事の作法は一般的に言って例外で、ルールではない。
この「論争」を見てると、『タンポポ』のスパゲッティを食べるシーンを思い出すわ。
TAMPOPO eat spaghetti noiselessly+subtitles - YouTube
私はニューヨーク出身のイタリア人ハーフだけど、一緒に育った人たちは誰も、スパゲッティを食べるのにスプーンを使わないし、ボンゴレにチーズをかけたからって気にすることもないわ。
■回答者2(Tracy Greenwood)
嘘を吐いてるわけじゃあないと思う。ただ、大げさに言う人はいる。あとは誤解してる人。日本と中国や韓国の違いも怪しい人だっている。さらに、聞いた話を確かめもせずに繰り返す人もいる。
例を挙げよう。日本人は大抵、非常に忍耐強くて、西洋人が日本の文化を完全に理解することは期待していない。僕らが日本語を上手に話すことも、納豆みたいな変な日本食を食べたり楽しんだりすることも、習慣を理解することも期待していない。だから西洋人が日本語でちょっとしたミスをして日本人をカンカンに怒らせたって話をしてるのを見ると、僕はいつも驚くね。
「お茶を注文したんだけどちょっと間違えたら、ウェイターがお祖母さんのことを侮辱されていると思ったんだ。彼はカウンターを飛び越えて大声で叫び始めた。殺す気かと思ったよ。」1990年から断続的に日本に住んでるけど、こういうのはお目にかかったことがない。
発音を間違えて起こりうる最悪の事態は、相手が君をポカンとして見つめることだろう。発音上の些細なミスをしたからって侮辱になるようなフレーズは思いつかない。最悪のシナリオとして、君の振る舞いが日本人を侮辱することになったとしても、彼らは何も言わないだろう。他の誰かから遠回しに聞くのでなければ、君は恐らく気づきもしない。そしてもし君が誰かを侮辱して気持ちを害したとすると、多分相手は二度と君と話さなくなり、君は永久にその理由が分からないだろう。
■回答者3(John R. Yamamoto-Wilson イギリス)
嘘ではなくて、単に社会的な文脈の違いだ。上の回答者が貼っている動画は、大抵の文脈で正しい。しかし寿司は手でも完璧に上手に食べることができる(手か、箸か? 寿司を食べる4つのコツ - Japan Today(英語))。またスレ主が貼ったリンク先で主張されている通り、最高級の寿司レストランでは、ちょうどフレンチのシェフが肉を出す前に「正しい」量の塩を振るように、注意深く計量した醤油が寿司に塗られている。
日本人の間でも寿司の正しい食べ方に関しては色々な考えがあって、また社会的な文脈には高級店から回転寿司(ベルトコンベアに乗った寿司)、スーパーやコンビニで買うプラスチックケース入りの寿司まで広い幅がある。たった一つの正解や不正解はないんだ。
■回答者4(匿名)
ガイジンが日本の文化を誤って伝えるのには、文脈の違いと基本的な誤解の他に、恐らく認知的不協和とサンクコストの誤謬のどちらか、またはその両方の要素もあるだろう。
醤油と寿司という具体例に関して言うと、これについてはもう10年以上前から決定版の動画がある:
翻訳元:Quora
一般化しすぎて伝わっているケースはよくある気がします。
2019-04-09:回答者の名前を追記
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元スレの回答の要旨:
「もし君が寿司を醤油につける必要があると思ったら、それは最高品質の寿司ではないか、君が寿司を好きでないかのどちらかだ。」
「最高品質の寿司なら寿司職人が君のために味付けをしてくれているから、醤油につける必要はない。」
■回答者1(Silvia Squirre アメリカ)
無知だからよ。これはそのものずばり、日本人による寿司の食べ方の動画。
この人は日本でやるのと同じことをやっている。百万回見たわ。
とはいえ、これを見ても日本かぶれの愚か者は「寿司を食べる時は箸なんか使わないぞ、醤油もだ。シェフが食べ方を整えてくれてるんだから、使ったらシェフの知識を侮辱することになるんだ」というコメントをやめない。
なんて馬鹿なの・・・
追記:私は寿司を好きなように食べる。たまに、「間違った」食べ方をして驚いた顔をされるのを楽しんでるわ。
追記2:コメント欄は閉じた。理由は、1)上の動画と2)私は何年も日本で暮らして日本人が寿司を食べるのを見てきたのに、これは間違いで動画の女性はただ外国人向けに寿司の食べ方を教えているんだとか口を出してくる人がいたから。日本での寿司の食べ方に日本人と外国人で秘密の規則とかないわよ。
追記3:元の投稿は、どこかで食べられる1つ50ドルの寿司の食べ方についてエリート主義的な俗物がやっている事だけど、そういう価格帯での食事の作法は一般的に言って例外で、ルールではない。
この「論争」を見てると、『タンポポ』のスパゲッティを食べるシーンを思い出すわ。
TAMPOPO eat spaghetti noiselessly+subtitles - YouTube
私はニューヨーク出身のイタリア人ハーフだけど、一緒に育った人たちは誰も、スパゲッティを食べるのにスプーンを使わないし、ボンゴレにチーズをかけたからって気にすることもないわ。
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■回答者2(Tracy Greenwood)
嘘を吐いてるわけじゃあないと思う。ただ、大げさに言う人はいる。あとは誤解してる人。日本と中国や韓国の違いも怪しい人だっている。さらに、聞いた話を確かめもせずに繰り返す人もいる。
例を挙げよう。日本人は大抵、非常に忍耐強くて、西洋人が日本の文化を完全に理解することは期待していない。僕らが日本語を上手に話すことも、納豆みたいな変な日本食を食べたり楽しんだりすることも、習慣を理解することも期待していない。だから西洋人が日本語でちょっとしたミスをして日本人をカンカンに怒らせたって話をしてるのを見ると、僕はいつも驚くね。
「お茶を注文したんだけどちょっと間違えたら、ウェイターがお祖母さんのことを侮辱されていると思ったんだ。彼はカウンターを飛び越えて大声で叫び始めた。殺す気かと思ったよ。」1990年から断続的に日本に住んでるけど、こういうのはお目にかかったことがない。
発音を間違えて起こりうる最悪の事態は、相手が君をポカンとして見つめることだろう。発音上の些細なミスをしたからって侮辱になるようなフレーズは思いつかない。最悪のシナリオとして、君の振る舞いが日本人を侮辱することになったとしても、彼らは何も言わないだろう。他の誰かから遠回しに聞くのでなければ、君は恐らく気づきもしない。そしてもし君が誰かを侮辱して気持ちを害したとすると、多分相手は二度と君と話さなくなり、君は永久にその理由が分からないだろう。
■回答者3(John R. Yamamoto-Wilson イギリス)
嘘ではなくて、単に社会的な文脈の違いだ。上の回答者が貼っている動画は、大抵の文脈で正しい。しかし寿司は手でも完璧に上手に食べることができる(手か、箸か? 寿司を食べる4つのコツ - Japan Today(英語))。またスレ主が貼ったリンク先で主張されている通り、最高級の寿司レストランでは、ちょうどフレンチのシェフが肉を出す前に「正しい」量の塩を振るように、注意深く計量した醤油が寿司に塗られている。
日本人の間でも寿司の正しい食べ方に関しては色々な考えがあって、また社会的な文脈には高級店から回転寿司(ベルトコンベアに乗った寿司)、スーパーやコンビニで買うプラスチックケース入りの寿司まで広い幅がある。たった一つの正解や不正解はないんだ。
■回答者4(匿名)
ガイジンが日本の文化を誤って伝えるのには、文脈の違いと基本的な誤解の他に、恐らく認知的不協和とサンクコストの誤謬のどちらか、またはその両方の要素もあるだろう。
醤油と寿司という具体例に関して言うと、これについてはもう10年以上前から決定版の動画がある:
翻訳元:Quora
一般化しすぎて伝わっているケースはよくある気がします。
2019-04-09:回答者の名前を追記
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